「やるべきこと」から逃げない自分に

朝、吐く息が白い。

 

遠く富士の峰も

 

純白の衣に包まれている。

 

本格的な冬到来である。

 

 

 

 

 

こんな日はある説話を思い出す。

 

以前紹介したことがあるけれど

 

はじめての人もいるだろうから再度紹介したい。

 

 

 

 

 

かつてインドには

 

四季を通じて雪が消えない極寒の「雪山」があった。

 

その山に寒苦鳥という宿無し鳥がいた。

 

夜になると寒さに耐えかね

 

“夜が明けたら巣を作ろう”と鳴く。

 

だが朝日が昇ると

 

その暖かさに夜の苦しみもどこへやら。

 

“今を楽しまなければもったいない”と巣作りを怠った。

 

その繰り返しで

 

一生むなしく過ごしてしまう。

 

 

 

 

 

 

笑えない人もいるかもしれない。

 

今やるべき課題を先延ばしにしがちな

 

人間のさがを突いた教訓である。

 

寒苦鳥が”作るべき巣”とは

 

「確固たる信念」のたとえであり

 

楽しみに流されず

 

苦しみに負けない性根のすわりどころを示唆している。

 

 

 

 

 

 

受験がひたひたと近づいてきている。

 

受験は、頭を鍛えるだけでなく

 

心も鍛えられるチャンスだ。

 

受験に勝ったと言える以上に自分に勝ったと言えることが大事だ。

冬来りなば春遠からじ。

 

挑戦の季節を越え

 

全ての受験生に勝利の春よ来いと祈る。

 

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