目標達成
私は今年の年初に29もの目標を立てた。
年末が近づいたので
いくつ達成できているか数えてみた。
その数14。
半分以下である。
自分としては頑張ってきたつもりだった。
しかし、今年もあとわずかしか残されていないので
半分以上は来年に先送りだ。
時間の使い方をもっと考えなければ
来年も同じことの繰り返しだ。
吉田兼好は「徒然草」で
“わずかの時間を惜しむ人はいない(無駄にしている)”
と指摘している。
700年以上も前に生きた歌人の心には
周囲の人々の生き方が、そう映ったのだろう。
一文はこう続く。
「無益の事をなし、
無益の事を言ひ、
無益の事を思惟して時を移すのみならず、
日を消し、
月を亘りて、
一生を送る、
尤も愚かなり」。
人間はつまらないことで時間を浪費し
一生を過ごしてしまう。
いつの世にも変わらぬ人生の落とし穴。
「日を消し」とは至言だ。
“時”は誰にも平等に与えられている。
しかし、どう使うかによって
何倍にも「日を生かす」ことができる。
「一日で、永遠の価値を生むこともできる。
一時間でも、運命を変えてしまう場合もある」とは
古代エジプトの格言だ。
明年と言っても
すでに始まっている。
年末の一日の前進が、
明年の目標達成を生む。
“翌年の計は師走にあり”ともいえようか。
さあ、希望に燃え突き進もう!