前に進もう
今日からノーベル賞受賞者の発表が始まる。
ノーベル賞と聞くと
自分とは無縁の雲の上の世界と考えてしまいがちだ。
でも、決してそうではない。
私たちと同じように
悩んだり苦しんだり努力したり
いや、私たち以上にそうしてきたんだって
「壁にぶつかったことが、ぼくに新しい道を開いてくれた」。
京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥名誉所長が
苦闘の日々を振り返り、語っている。
整形外科の研修医だった頃のこと。
不器用で、他の人が20分で終わる手術を
氏は2時間もかかってしまう。
指導医から
「ほんまジャマや。ジャマナカや」と言われた。
努力しても上達せず
自信を失うばかり。
仕方なく研究者の道に方向転換すると
これが功を奏した。
ある時、新しい遺伝子を発見した。
驚きと感動で胸がいっぱいになった。
“ぼくにも苦しむ患者さんの役に立てる可能性がある”
と研究に没頭するように。
やがてノーベル賞受賞につながるiPS細胞の開発を
手掛けるまでになった。
一度きりの人生、動いたもん勝ちではないだろうか。
成功すれば自信になるし、失敗したって”こやし”になる。
何もしないと大損だ。
何があっても前に進もう。