変化
平凡のように見えたとしても
一日として同じ日はない。
一日として同じ自分でもない。
すべての現象は変化の連続である。
自然界もそうだ。
鴨長明は『方丈記』に記した。
「往く河の流れには絶えまもないが
それでいて
水はつねにもとの水ではない。
淀みに浮かぶ水の泡も
消えたかと思うとまた結んで
長く姿をとどめるためしはない」
「生きるとは、ゆっくり誕生することだ」
作家のサン・テグジュペリがそう綴っている。
ゆっくり誕生するということは
自分で日々“新しい自分”を創造していくことであり
変化していくこと。
きのうより
きょう
そして明日へ
新しい自分を
築いていきたい。
▼仏法では本因妙を説いている。過去にとらわれることなく、今の一念と行動によって、自身の未来を主体的にどのようにでも変えていくことができる。信心は、過去から現在、未来への幸福の軌道を照らす灯台である
▼人生に完成品はない。停滞もない。日々、前進か後退か。向上か堕落か。生きることは変化し続けることであり、完成に向かう建設の連続である。この世の人生の最後の瞬間まで、“前進と向上の炎”を燃やし続ける一日一日でありたい。