本
うちの塾のエリアでは、今日から夏休みだ。
ある小学生に「夏休みは、どんな本を読むの?」と問い掛けた。
すると彼女は「マンガ日本の歴史全巻」と。
別の小学生は、「昨年買ってもらったけれど難しくて読めなかった本」と。
そして、その本を読んで
読書感想文に挑戦するそうだ。
その隣の小学生は「最低5冊」と言うなり
名作や興味のある本を次々と挙げていく。
聞けば、この夏に読む本を親子で話し合ったという。
その子たちの読書をしている姿を想像し
なんだか胸が温かくなった。
ドイツの哲学者ショーペンハウアーは
「精神のための清涼剤としては
ギリシア、ローマの古典の読書にまさるものはない」と語った。
人格を養うために良書に触れる重要性を訴えた。
一方で”底の浅い本”は口を極めて糾弾した。
「悪書は無用なばかりか、積極的に害毒を流す」
「良書を読むための条件は、悪書を読まぬことである。
人生は短く、時間と力には限りがあるからである」と。
書店や図書館だけでなく
インターネットを通じても
手軽に本が読める時代にあって
問われるのは読み手の”本を選ぶ目”だろう。
優れた本と”格闘”してこそ
読み手の内面も豊かになる。
子どもたちには、「今」良書に触れてほしい。
読んでおかないと、人格はできない。
夏休みは絶好の機会。
読書に挑戦しよう。