歩き続けること
今までのらりくらりと逃げていたけれど
一念発起して重い足をあげる。
あがった足を前方に運ぶ。
その前に出した片足が地面に着くのとほぼ同時に
もう片方の足のかかとを上げる。
「歩く」という行為は
その連続だ。
もしも
重い片足だけを前に運んで
それだけでやめてしまったとしたら
一歩だけで終わってしまう。
新年度が始まって
気持ち新たに出発した。
けれども
そろそろ
怠け心や
あきらめ心が
顔を出すころだ。
足が重くなってきて
あげるのが
きつくなってくる。
弱い心がささやきかける。
「もう止まってしまえばいいのに」と。
しかし
今止まってしまったら
決して目標にはたどり着くことができない。
歩むということは止まらないことなのだ。
何か一つの目標に達した時に
新たな目標に向かって進み始める。
人生の歩みも、その連続である。
歴史学者トインビー博士が述べている。
「私は今までやっていた仕事が仕上がったその日に
次の仕事を始めた」
「そして仕上げたいと切望するこの熱心さは
年をとるにつれて増してきた」と。
毎日毎日
川の流れのように
途切れずに
前進を続けていくことが大切だ。
慣れてくると
日々が同じように感じてしまうけれど
一日だって同じ日はない。
きょうも誓い新たに、
歩んでいこう。
さあ、これからだ!