勝ちしかない
将棋界は名人を頂点としたピラミッド型構造です。
名人まで一本調子で登り続けていけたらいいのですが
B級からC級に落ちたら、
B級には戻れないといわれています。
でも、2019年に、
勢いのある若手が多い激戦区のC級1組から、
当時50歳の杉本昌隆八段がB級2組に昇級したのです。
史上4位の”年長記録”でした。
「強くなりたい。
あきらめない。
その気持ちに年齢は関係ありません」と語った杉本八段。
弟子の藤井聡太七段の活躍に
“自分も”と奮起し研究を重ねたといいます。
杉本氏は
「成長や学びは若い人だけの特権ではない」とも語っていました。
一局の勝敗が昇級を左右する厳しい世界ですが、
その結果以上に
杉本八段は”自分の現状をどう捉えるか”を重視します。
すなわち、
どんな苦境も
「自分が不幸と思わなければ『負け』ではない」と。
「些細なことを楽しいと感じる気持ちがあれば、
その人は『勝ち』を手に入れています。
ならば、
極論すれば『人生には勝ちしかない』」のです。
受験シーズンも最終盤。
よろこびを感じる人もいれば
不本意な結果から進路に迷う人がいるかもしれません。
でも、重ねた努力は消えないし、
培った心の強さは人生の宝と輝きます。
“自分自身”を諦めない限り、
道は必ず開けるのです。
だれが何と言おうと、
私はガンバル人を尊敬します。
応援します。