パイロットと受験生
朝ドラの話。
主人公は飛行機のパイロットになるために
航空学校に通っている。
様々な壁を
一つずつ乗り越えて成長している。
時には絶望的に高い壁に阻まれたとしても
あきらめずに乗り越えてきた。
一歩一歩確実に成長している。
最初から上手に飛行機を飛ばすことのできる人は誰もいないように
最初から難しい問題を解ける人もいない。
かつて、
旅客機のエンジン2基が停止後、
不時着までの3分間、
思い切った決断力と冷静な対応で、
ニューヨークのハドソン川に不時着した旅客機の機長は
乗客全員を守った。
全米が「ハドソン川の奇跡」と喝采した。
パイロット歴40年以上。
飛行時間1万9000時間以上。
大ベテランの機長が言った。
「あの瞬間に対処するために、これまでのキャリアがあったのだと思う」
「問題を解決しなければならない、
窮地を脱する方法を見つけなければならない、
ということだけ分かっていた。
それに夢中だった」
淡々と、機長は語っている。
「自分にはできると確信していた」
たった3分。生と死の狭間。
この瞬間、
彼を突き動かしたのはほかでもない
「絶対に成功させる」という執念と
「絶対に成功できる」という確信だった。
高校入試が変わってきている。
知識だけでなく思考力を問う問題も増加している。
公立高校では一問一答で対応できる問題が
少なくなってきている。
一見解けそうにない問題に対してどう対応するのか
それが明暗を分けることになる。
「日頃から学んでいる通りだ!」
「自分は必ずできる」
そんな気持ちで挑めるのならば
解くことができるだろう。
そんな気持ちを作るのは
最後まであきらめずに
がんばりつづける自分自身の努力なのだ。