声掛け
悪天候の日に飛行機に乗った。
離陸してしばらく飛行機の大きな揺れが続いた。
パイロットが機内放送で安全を知らせる。
揺れが収まると、
客室乗務員も笑顔で乗客に声をかけていった。
もしアナウンスも何もなかったら、
どれほど不安だったろう。
飛行機に乗りなれている人ならば
心配していなかったのかもしれない。
でも、
そこまでの揺れを初めて経験する人は
動揺するだろう。
普段は気にとめないが、
一つの「声かけ」の持つ意味の大きさが身に染みた。
合格という目的地を目指す航路に例えてみる。
思うようにいかずに、
“機体”が揺れることもある。
“この進路でいいのか”と葛藤も起きよう。
そんな時、的確なアドバイスをくれたり、
「心配ないよ」「必ずたどり着ける」と温かく声をかけ、
寄り添う友がいてくれたら、どれほど心強いか。
“あの生徒は大丈夫だろう”ではなく、
“大丈夫だろうか”と思いやる心を広げたい。
その思いを、「声」という行動で表したい。
みんな、はじめての経験をしているのだから。