苦労こそ宝
作家の吉川英治氏が、
ある裕福な青年に語ったことがある。
「君は不幸だ。
早くから美しいものを見過ぎ、
美味しいものを食べ過ぎていると云う事は
こんな不幸はない。
喜びを喜びとして感じる感受性が薄れて行くと云う事は
青年として気の毒な事だ」
恵まれすぎは不幸なことであり
青春時代の労苦こそ宝だからだ。
全てがうまくいく、そしてそれがずっと続くなど
ありえない。
どこかでかならず壁にあたるのが人生。
だから、時に思い通りにならないことがあっても、
腐ってはならない。
努力に努力を重ねる。
その中で、
何ものにも動じない人格ができる。
カベにあたらないようにするのではなく
カベにあたっても
平気なメンタルを作ることの方が現実的だ。
覚えていてほしい。
苦労の時こそ、成長と飛躍の好機であると。
さあ、苦労の中に飛び込んでいこう。