失敗体験と成功体験
スポーツジャーナリストの二宮清純氏は
「成功体験は未来の失敗体験」と語る。
「一つの成功に酔いすぎると、
その後の変化が見えなくなり、進歩が止まる」と。
スポーツに限らず、
学習でも
人間の成長を阻む難敵は
「自分はこれでやってきた」という、
成功した過去への執着心だろう。
逆から見ると「失敗体験は未来の成功体験」だ。
一つの失敗から学ぶのだ。
そして、失敗をきっかけに
変化、進歩が始まる。
そのことを
私は「もぐらたたき」に例える。
もぐらは「弱点」だ。
失敗することで「もぐら」が顔を出す。
その場ですかさずたたく。
しっかりたたけば
もぐらはもう顔を出さなくなる。
つまり弱点克服だ。
失敗体験は未来の成功体験というのが理解できるだろう。
大切なのは
顔を出したらすぐたたくこと。
のんびりしていると
もぐらはひっこんでしまい
機を逃してしまう。
もうひとつは
質の高い失敗をすること。
失敗には
質の高い失敗と
質の低い失敗がある。
受験における質の低い失敗とは
試験に出ないようなことを失敗することだ。
試験に出ない問題を
いくら覚えたところで
意味はない。
質の高い失敗とは
試験に出る問題を失敗すること。
そうすれば
試験当日の失敗を高い確率で
防ぐことができる。
試験問題は誰にもわからない。
しかし、試験問題は予想することができる。
模擬試験や過去問などが代表例だ。
それらのなかに
価値のあるほんもののもぐらがいる。
そいつらをたたいて
たたいて
たたいて
たたきまくろう。
変化を恐れず、
変化の中に飛び込み、
新しい自分をつくる。
昨日より今日、
今日より明日へと進みゆく
「挑戦の人」「向上の人」に勝利の栄冠は輝く。
さて、話題は変わって高校入試の話。
こんなニュースを見た。
都立高校がオンライン出願になるそうだ。
コロナ禍の中
埼玉県公立高校では
窓口持参から
郵送に変わってきた。
受験者の利便性の向上と
高校側の受け付け事務の負担解消が実現できるならば
埼玉県公立高校も導入の流れになるだろう。
願書の性別欄の廃止は埼玉県のほうが早かった。
埼玉県には男女別学の公立高校もあるのだけれども。