タンポポの根

散つてすがれたたんぽぽの

瓦のすきに

 

だァまつて

 

春のくるまでかくれてる

 

つよいその根は眼にみえぬ

 

見えぬけれどもあるんだよ

 

夭逝の詩人・金子みすゞの「星とたんぽぽ」の一節だ。

 

 

 

 

小中学生の学習においても

 

タンポポの根のように

 

目には見えない学力というものが存在する。

 

テストの点数、偏差値、通知表の数字などは代表的な目に見える学力だ。

 

目に見える学力を「花」に例えるならば

 

目に見えない学力は「根」だ。

 

根は花と違って眼にはみえない。

 

けれども、根がしっかりとしていなければ

 

立派な花を咲かせることは難しい。

 

最悪の場合は、花が咲かないどころか

 

枯れてしまう。

 

では、目には見えない学力とは何か。

 

それは・・・・・

 

会話で鍛えられる言語能力、

 

読書で鍛えられる語彙力、読解力や幅広い教養、

 

反復練習で鍛え上げる計算と漢字の力、

 

そして、学習習慣と学習集中力などなど。

 

 

 

花は

 

咲かせたいときに

 

突然咲くのではない。

 

咲かせるためには準備が必要なのだ。

 

準備に欠かすことのできないものは

 

しっかりと大地に張り巡らさせた「根」だ。

 

 

 

 

 

「心で見なくちゃ、

 

ものごとはよく見えないってことさ。

 

かんじんなことは、目に見えないんだよ」との、

 

サン＝テグジュペリの一文を思い出す。

学習に限らず、

 

最上の財は目には見えないものだということなのかもしれない。

 

 

 

 

 

生活のリズムを整えよう。

 

本を読もう。

 

何よりも

 

学習習慣を身につけよう。

 

本当の花を咲かせたかったら

 

しっかりとした

 

「根」を育てること。

 

花だけを見ていてはダメなのだ。

 

さあ、動こう！