同じではない

職人は、材料の中に命を見る。

 

評判の手打ちそば店を営む、職人はこう語る。

 

「味の９割は、そば粉で決まる」

 

「同じ粉でも、その日の気温や湿度によって別物になるんです」

 

色、香り、手触りを確かめ、「調子はどうだ？」と声を掛ける。

 

状態を見極め、粉に加える水の加減や、

 

そば生地をのばす厚さを微妙に変える。

 

「どれだけ良質な粉でも、

 

〝いつもと同じ〟と油断したら、本来の味は引き出せません」

 

 

 

 

 

 

 

 

人間関係にも通じる話だと思う。

 

元気な人、冷静な人。

 

多弁な人、物静かな人。

 

それぞれに傾向はあるが、

 

例えば、明るい人が常に明るい気持ちでいるわけではない。

 

内面は分からない

 

 

 

 

 

子どもたちは絶えず成長している。

 

一日も同じ日はない。

 

分かっているつもりだけれども

 

意識しなければ

 

つい同じだと思ってしまいがちだ。

 

 

 

 

 

 

今日、うちの塾生が全校生徒の前で決意発表をするらしい。

 

昨日、原稿をみせてもらったけれど

 

具体的にしっかりと書けていた。

 

全校生徒の前での発表は

 

とても緊張することだろう。

 

緊張した分

 

今日は昨日よりも少しだけ成長していることだろう。

 

昨日、卒業式だった新中1たちも

 

今日は小学生でもない

 

中学生でもない

 

過渡期だ。

 

この期間で日々少しずつ成長して

 

しっかりとした中学生になってほしい。

 

 

 

 

早いもので新年度スタートから1カ月経過。

 

今日は３月通常授業最終日。