学校が始まる

もうすぐ夏休みが終わります。

というか、さいたま市などは本日から学校が始まっていますね。

 

夏休み明けは不登校や高校以上であれば退学が増えるということを聞いたことがあります。

もし、これを読んでいるあなたが中学生であり、「学校に行きたくない」と心底思っているなら、行かなくてもいいと思います。

学校に行かない選択をする場合、あなたには2つの選択肢があります。

1つは、中学にはいかないけれども、高校入試を受けて、高校生になるということです。

今の環境がどうしても耐え難いけれども、高校と言う新天地には大いに期待するという選択です。

公立高校には不登校の生徒を受け入れる枠があります。

つまり、内申不問の入試です。

学力検査で得点できれば合格です。

入試の日にしっかりと得点できるようなトレーニングを積んでいけばいいでしょう。

学校と言うペースメーカーがない以上は、自分で自分をコントロールしていく必要もあります。

また、滑り止めの私立高校はほぼありません。

出願条件の欠席日数を大きく超過しているからです。

中学時代にしっかり登校できない生徒は、高校でも同じことが起こるだろうとの判断からです。

これは信用の問題ですから、仕方のないことです。

もしも、公立高校が不合格ならば進学ができない可能性が高いということです。

 

私立高校といっても、最難関私立高校であれば話は別です。

最難関私立高校は調査書はほぼ不問ですね。

過去に、巣鴨高校や慶応志木高校や川越東高校(特待生併願入試)に不登校の生徒が合格できました。

上記の学校は調査書不問だからです。

ただし、合格した彼らには滑り止めなし、すべてがチャレンジの入試で、ドキドキでしたが。

 

もう一つの選択肢は、そもそも学校教育を受けないという選択。

ただその選択をした場合、諦めざるを得ないことがあります。

 

それは、大人になったら「雇用される可能性が低くなる」ということ。

または、「雇用されても低い賃金しかもらえない」ということ。

 

企業は、大学卒業者を雇う傾向があります。

つまり、学校に行かない選択肢をすることで、職業の選択肢が狭くなるのです。

 

「大学行った人がどれだけ偉いんだ?」と思うかもしれません。

確かに、大学に行っただけでは偉くもありません。

ただ世間から見たら、学校に行ってない人たちよりも、学校に行っている人ははるかに努力をしています。

規則正しく起床し、定時に学校に行き、期限までに宿題を出す、この生活を、12年間継続している。

その上、数年間部活動をしている人までいる。

これだけでも、結構な努力です。

「会社で雇った場合も、真面目に働いてくれるだろう」ということが、容易に想像出来ます。

だから、雇用されやすい条件が整っているのです。

 

もし、学校に行ってない人が会社に面接に来たと仮定します。

私ならば、こう質問します。

「今まで継続してやってきたことは何ですか?」

習い事や部活を続けてきたとか、とにかく何でもいい。

その何年も継続したことを、他人に見せられるように記録として残しておくことを、お勧めします。

新聞の地域の小中学生のスポーツ特集に掲載されるようならば、とっておいたほうがいいです。

ただし、現在も継続していない、つまり過去の栄光ではダメです。

そういう記録を、エビデンスと言います。

エビデンスとは、それをやってきた記録であり、証明であり、積み重ねたものの根拠です。

エビデンスは、数がないと意味がない。

世間で大学卒業者が優遇されるのは、エビデンスがあるからです。

ここまでに、数千の授業に参加し課題を出し、試験を受け合格もしている。

こんなに分かりやすいエビデンスは、ありません。

難関大学卒業者は、大量の良質なエビデンスがあるから求められるのです。

学校に行ってない人も、それに匹敵するエビデンスを世間に出す必要があります。

そのエビデンスは、数百・数千と数があればあるほどよいのです。

 

 

繰り返しますが、学校が嫌だったら行かなくて良いと思います。

それぐらいなら、大した迷惑にもならないです。

でも、大人になって働かない選択をするのは、お父さんやお母さんや兄弟に確実に迷惑をかけます。

私も働けるけど働かない選択をしている若者のために、税金を払うのは非常に不本意です。

日本国憲法にも明記されていますが、勤労は日本国民の義務でもあります。

 

 

学校に行かないことを選択した人は、雇用されるという選択肢は限りなくないに等しいという事実も知っておくべきです。

エビデンスがあれば、「雇ってみようかな」という経営者はもしかしたらいるかもしれないです。

だから、学校に行かないのならば、いつか働くときのために、何かを継続し、そのエビデンスを残しておいてほしいと思う。

できるだけ数多くを。その経験は就職するときや、自分で会社を作り起業するときに役に立つのだから。

 

学校に行くのも行かないのも人生の選択です。

人生に正解はありません。

未来を信じ、どんな選択も正解にして見せるという意気込みを持つことが大切です。

 

 

辻本塾は9月2日から2学期が始まります。

 

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