実行
吉田松陰は、教えを請う者に、
最初に必ず聞いた。
「何のために学問をするのか」
その答えの多くが、
書物をうまく読めるようになりたい、だったという。
松陰は諭した。
「学者になってはいかん。
人は実行が第一じゃ。
書物などは心がけしだいで、
実務に服するあいだに、
自然に読めるようになるものだ」と。
門下生が在りし日の恩師を回顧した。
「実行という言葉は、
先生が常に口にされるものであった」
実行が第一ということは、
今でも変わらないと思う。
いや、以前にもまして実行が大切になってきているのではないか。
アタマを鍛え上げる。
良書をたくさん読む。
その鍛え上げたアタマを、世のため人のために活かす。
世の中には解決すべき問題が山ほどあるのだから。
鍛えること自体を目的にしてはいけない。
大切なのは実行することだ。
勉強を通して、自分自身を磨きぬくのは
一体何のためだろうか。
自分の中の核がしっかりとしていてこそ
成長を積み重ねていくことができる。
改めて考えてみてほしい。
そしてそれを忘れないでいてほしい。
さて、話題は変わって一枚の写真の紹介。
仲良くお休みなさい。