時
時は流れない。それは積み重なる
昔のコマーシャルの名言だ。
時間の「粒」の積み重なり。
それは、上から砂がどんどん運ばれ、
下に山ができる砂時計に似ているかもしれない。
32億秒
「人生100年」とした場合の秒数である。
ふだん私たちは、1秒1秒の時間の粒を意識せずに暮らしている。
ところが、文豪ドストエフスキーは若き日、
人生の残り時間「5分」という事態に直面したことがある。
」
革命運動で逮捕され、銃殺刑に。
「5分後に自分は、この世にいない」と思った時、
その5分が「莫大な富」に思えた。
彼は決める。
2分を瞑想に、
もう2分を友との別れに……
もしも助かったら、
一瞬一瞬をまるで百年のように大事にして、
むだにすまい、と。
大変な場所で一日でも奮闘すれば、百年の歳月にも匹敵する生命の時間が刻まれる。
公立高校の入試までの残された時間、95万秒。
一瞬一瞬を大事に大事に。
無駄に過ごさないように。
さて、話題は変わって一枚の写真の紹介。
東欧の北マケドニアでこのほど、
ダウン症を抱える11歳の女児が学校でいじめを受けているとの報告を受け、
大統領が女児の登校に付き添う出来事があった。
ペンダロフスキ大統領は7日、
エンブラ・アデミさんと手をつないでゴスティバル市内の小学校まで一緒に歩いた。