近道
先日、うちの塾の中学生で、バスケ部に所属する生徒と話をした。
私が昔好きだったバスケのマンガのことを知っていたのには驚いた。
そのマンガは、その生徒が生まれる前に連載されていたのだ。
それはさておき、いろいろとアドバイスもでき、
有意義な時間だったと思う。
今回はバスケつながりで、
バスケットボール界の伝説的選手マイケル・ジョーダンの話だ。
彼は常に、高い理想を持ちながらも、短期間の目標を設定し、
着実に努力を重ねてきた。
大学3年の時のこと。
周囲からの期待の大きさを 感じた彼は、
次第に“華麗なダンクシュート”ばかりを追求するようになってしまった。
だが逆に技術は伸び悩み、壁にぶつかった。
ある日、監督に指摘されて思い出した。
好調だった時は、基本練習を繰り返していたことを。
「3年生のぼくは近道を探していただけ」
と振り返る彼は、こう断言する。
「目標を達成するには、
全力で取り組む以外に方法はない。
そこに近道はない」
目標が大きいと“一気に”“要領よく”進めたいと思うことがある。
しかし、地道な努力なくして、大きな飛躍は望めない。
広大な海は、小さな川の集まりであり、その川もまた、
一滴一滴の水が集まったものである。
大きな成長や大きな勝利は、
日々の挑戦の積み重ねである。
今を勝ち、きょうを勝つなかにしか、
将来の栄光も、人生の勝利もない。
さて、話題は変わって北辰テストの話。
今年度当初は、中学2年生の北辰テストは
3月に1回のみ実施される予定だった。
しかし、先週末、北辰図書から連絡があり、
11月7日(日)に第1回を、3月6日(日)に第2回、
計2回の実施をすることになったとのことだ。
定期テストの短距離型の学習の合間に、
長距離型の北辰テストで、受験への対応力を試してみるといいと思う。