アドバイス
どうすれば我が子の成績が上がるだろうか
どうすれば我が子が合格できるだろうかって。
塾は
そんな相談を受ける場である。
正解は存在しない。
答えはつくりだすもの。
でも、分かっていても
正解を求めてしまう。
それが親心。
昔、
銀河鉄道999ってマンガがあった。
ご存じの方もいるかもしれないが、
それに出てくるメーテルっていう謎の女の人、
その人はある目的があって
若者を旅に導き、ともに旅をする。
その旅が終われば、
次の若者と旅に出る。
そのような旅を何度も何度も繰り返している。
ふと思った、
塾の仕事もメーテルのやっていることと似ているところがあるって。
電車に乗って旅をするわけではない。
でも、
通ってくれている塾生の
人生における
多感な一時期を
学力向上・合格という目的を共有し
ともに歩んでいく
卒塾の日まで。
それを
何度も何度も繰り返し繰り返す。
教えた生徒の数だけドラマがあり、
そのドラマは記憶の中で生き続ける。
だから、経験に基づいたアドバイスは嘘でもない。
しかし、
同じ人間は存在しないように
同じ人生も存在しない。
だから、
指導経験に基づいたアドバイスに普遍性はない。
指導した年数や生徒数が多ければ多いほど
勘違いしやすい。
さて、
前置きが長くなったが、
あくまで私の指導経験に基づいた話を少し。
中学受験は、親の管理が完璧な子がある程度勝つ。
でも管理を完ぺきにするとなると
受験生よりも親のほうがはるかに大変。
完璧な保護者は、最初は解けなくても
上位校の問題さえ
解けるようになるくらいがんばることも。
また、お金をかけた額も成果に比例することもある。
宿題をやりに他塾で個別指導を併用するなんてこともある。
高校受験は生徒による。
親の完璧な管理ができる生徒もいれば、できない生徒もいる。
そんな管理のもと上位校に合格していく高校受験生もいる。
でも、私が注目したいのは合格のあとの話。
時は流れて、
優秀だった中学受験や高校受験の成功者たち、
そのまま大学受験や就活で成功するかというと、
残念ながら、関係ないことも多い。
浪人してもあまり変わらず。
一方、遊び呆けてた子が、
大学受験を成功しまくったり。
管理されすぎた子らは、社会から脱落することがよくある。
普通にスポーツや地域活動を頑張った生徒は社会に出てから活躍することがよくある。
周りの大人がレールを敷きすぎるのは逆効果。
ただし、これも一人の人間の経験則の話にすぎない。
大事なのは、
抱えている悩みを
全部話してみて
塾の先生に共有してもらって
答えをつくりだすこと。
いつだって答えは確信持って作り出すもの。
そして迷わず動く。
受験直後にゴールはないし、
就職直後にもないし、
定年退職時でもないし。
生きている限り、
人生に上りはないから。
思い立った時に始めればいいんだ。
何度だって。