今日から後半戦!
早いもので
今日から1年の後半戦が始まる。
もう半分過ぎてしまったのかというのが率直な感想だ。
そして
うちの塾のエリアの中学校では
今日から期末テストが始まる。
塾生たちも同じように感じているに違いない。
昨日、テスト前日に必死に勉強している塾生たちを見て
ふと思い出したことがある。
私が中学生だったころに国語の教科書に出てきた
井上靖の『しろばんば』という作品だ。
この作品は600ページもある長編だが
その一部分が当時の中学国語の教科書に掲載されていた。
「赤い実」という題名がついていた。
今は教科書に掲載されていない。
その内容を簡単に説明しよう。
正月14日の「どんどん焼き」というイベントは
2日に書いた書初めを村の子どもたちが持ち寄って
燃やすイベントである。
あき子は男子から人気のある女子だ。
あき子の書いた書初めを
棒で広げている為雄から
あき子はそれを奪い返そうとしていた。
そのとき、耕作の目にあき子の書いた文字が映った。
「少年老い易く学成り難し。一寸の光陰軽んずべからず」
耕作はそれを目にすると
身内の引き締まるような緊張を感じ
勉強したいような気持ちになり
あき子を尊敬のまなざしで眺めたのだ。
「赤い実」の内容はそんな感じだった。
他にもいろいろな作品が教科書にはあったはずだけれども
この作品はいまだに強く残っている。
中学生はそんなしょっちゅうでなくてもときどき
「いきなりうちに帰って勉強したいような気持ちにかられる」ことがあると思う。
でも
本当に勉強する人はそれほど多くない。
時間が経てばその気持ちを忘れてしまうから。
そして
そのとき勉強をしたとしても
勉強し続ける人はもっと少ないだろう。
人生は短い。
年を重ねていくうちに誰にでもわかる。
教科書を開いて勉強して
テストを受けて・・・・・
なんてやっている期間なんて
あっという間に終わってしまうのだから。
だから
やるべき時に
やるべきことをやる。
それが大事。