高い志を持つこと
将棋駒生産量の約95%を占める山形・天童市。
そこで将棋駒製作をしている伝統工芸士がいる。
その駒は、プロ棋士のタイトル戦でも使用される
最高級の「盛り上げ駒」。
字が漆で盛り上げられ
製作に約2カ月を要する。
「一つ一つの工程を完璧に仕上げてこそ“本物”は生まれます」と。
例えば、彫った字を下地となる漆で埋め
乾燥させる作業を何度も繰り返す。
ここで手を抜くと字のひび割れや
全体の仕上がりにも影響する。
一つ一つに全力を注ぐか
わずかでも手を抜くか。
ここに、一流と三流の違いがある。
だからこそ、その方は「常に高い志を持て」と後継者に訴える。
最高の駒、一流の駒師を目指すなかで
“心と技”は磨かれるからだ。
何事もそうであろう。
どこを目指すか、
いかなる目標を掲げるかによって、
取り組む姿勢や努力は、全く違ってくるものだ。
一番の失敗は、失敗を恐れること。
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どのようなことがあっても
前進、挑戦こそ、成長の糧である。