雨
桜が満開を迎えたと思ったら
ぐずついた天気が続く。
普段は自転車だが
雨の中歩いてきた生徒は
「靴がぐっしょりぬれてしまった」と。
靴下を脱いで
乾かしながら授業を受けていた。
この時期はエアコンも
冷房の時もあるけれど
風邪をひかないように
濡れたものが乾くように
暖房にした。
春には雨が多いので
いくつも異称がある。
その一つが「育花雨」
花の生育を促す“恵みの雨”との意味だ。
「雨は花の父母」とのことわざもあるように
春の雨が美しい花々を育て咲かすのだ。
花だけでなく人間だって
雨が鍛えてくれる。
未来へ続く道の途上では、
花を潤す甘露のような雨もあれば、
滝のように激しく若芽をたたく風雨もあるに違いない。
降る雨やよし!
そのくらいの気概をもって
新年度をスタートしていきたい。