面談
昨日、ある受験生の保護者の方から連絡があった。
「保護者面談をお願いしたいのですが・・・」
訊いてみると、期末テストが終わって
ほっと一息ついてしまい、だらしない姿に困り果てている様子。
愚痴を聞いてあげると、ガス抜きもできるのだが、
根本的な解決にはならない。
「三者面談をしませんか?」と提案してみた。
急遽その日の夕方に、三者面談を実施することになった。
夕方になり、面談が始まった。
まずは自分の置かれている状況を客観的に認識してもらう。
あと半年少々で入試が始まること。
そもそもどこを受けるのか決めなければいけない。
そのために見学会や説明会に参加しなければいけない。
そして、合格するために努力を重ねなければならない。
残された時間で。
このままだらだらしていたら、
なるようにしかならないよ。
正直、キミがどの高校に入ってもいいと思っている。
ただし、やれるだけのことをやり尽くしたうえでならばだ。
努力をしないで楽に入れるところなどは論外だ。
キミの通っている中学校の1つ上の先輩たちは
私立進学者が多かったと聞いている。
今年もそのような受験生が多いかもしれない。
全員ではないだろうが
受験と向き合うことから逃げた人もいるはずだ。
私立高校の個別相談会で
「単願ならば、一つ上のコースで基準クリアですよ」
などと背中を押されたら、
合否が不確実な公立高校の入試まで
不安を抱えながら学習し続けるよりも
安心して受験ができる私立高校に変更したくなるものだ。
でも、考えてほしい。
今、高校受験と真正面から向かい合えない自分のままだったとすると、
高校入学後に、はるかに難しくなって
はるかに速度を増す、高校の学習に向かい合えるのだろうか。
そして、3年後に眼前にそびえたつ、
大学受験の壁を乗り越えることが出来るのだろうか。
もしかすると、再度、挑戦の日々から逃げ出すのではないだろうか。
私が一番心配しているのは、
キミが挑戦する人生から、逃げるようになってしまうことだよ。
偏差値とか内申書とかでは、キミの人生は変わらない。
キミがやれるだけのことをやり切って入学する学校ならば
そこがベストの進学先だから。
訊いてみると、毎日スマホを数時間いじっているようだ。
「今日からスマホを使いません。」
きっぱりと言い切った。
「家に帰ったら、高校の説明会の日程を調べてみます。」
加えて言った。
大丈夫。
動き出した。
でも、まだまだエンストすることもあるかもしれない。
見守っていこう。