隣の芝は青く見える
フィンランド教育文化省が、
過去20年間の学校教育を否定するレポートを発表した。
日本ではフィンランドの教育を称賛してきた。
しかしフィンランド国内では
最近自国の教育に否定的な報道が行われている。
フィンランド政府の発表はこちら。
そもそもなぜフィンランドがすごいのか?
おそらくPISAの結果が良かったからだろう。
以下2000年以降のPISAにおける
日本とフィンランドの結果を比較してみた。
■読解力
2000年 03年 06年 09年 12年 15年 18年
日本 8 14 15 8 4 8 15
フィ 1 1 2 3 6 4 7
■数学的リテラシー
2000年 03年 06年 09年 12年 15年 18年
日本 1 6 10 9 7 5 6
フィ 4 2 2 6 12 13 16
■科学的リテラシー
2000年 03年 06年 09年 12年 15年 18年
日本 2 2 6 5 4 2 5
フィ 3 1 1 2 5 5 6
03年と06年のフィンランドの順位は高い。
だから20年前にはフィンランドってすごいって
なっていたのだ。
PISAの順位を上げたいだけならば
過去問や予想問題などで
対策を徹底すれば
順位は上がるだろう。
でも、そうじゃない。
フィンランド政府の発表はかなり自虐的な内容だ。
お国柄かもしれないが
日本で文科省が自らの失敗を詳細に発表することは
考えられないから衝撃を受けた。
この潔さは素晴らしいと思う。
そして、フィンランドの教育の今後にこそ
注視していくべきだと思う。