過去、現在、未来
昨日は将棋の羽生氏の話を書いた。
将棋と言えば最近は藤井聡太氏のほうが話題に上る。
昔からの将棋ファンにしてみると
若き日の羽生氏の強さは物凄かったという。
では、若き日の羽生氏と藤井氏ではどちらが強いのだろうか。
直接対決することはできないけれど
私は
藤井氏の方が強いと考えている。
その理由は
AIなどの発達により
日々のトレーニングの質が
昔よりも格段に向上しているからだ。
仮に
若き日の羽生氏が
現在のようなトレーニングをしていたら
どっちが強いか分からない。
でも
それくらい
練習環境は劇的に向上してきている。
同じようなことが
別の世界でも言えるだろう。
例えば陸上競技。
往年のスーパースター、カール・ルイス氏。
人類最強のスプリンターだと誰もが称賛した選手だ。
では
ウサイン・ボルト氏と比較してみたらどうだろうか。
これも先ほどの将棋界と同じではないだろうか。
2人のそれぞれの時代の練習環境は
大きく変化しているから
後の時代の選手の方が
圧倒的に有利だと思う。
同じことは学習の世界でも言える。
今の生徒たちと
昔の生徒たちでは
どちらの方が成績が良いのだろうか。
同じレベルの努力をしたと仮定するならば
今の生徒たちの方が
圧倒的に成績が良いと思う。
学習環境は今と昔では格段に向上しているからだ。
学校の教科書には
QRコードがついていて
英語の教科書では本文の音声が流れてくる。
分からないことは
動画を見たり
ネットで調べたり
最近ではAIに答えてもらったりできるようになった。
ただし
これらは
前提として
同じレベルの努力をしたと仮定するならばの話だ。
努力もしなければ
昔の生徒たちに負けてしまうのは当然だ。
これは将棋でも陸上競技でも同じ。
私たちは歴史という大きな流れの中の
一番先端部分で生きている。
過去と比較することはできるけれど
未来と比較することはできない。
けれど
はるか未来に思いを馳せ
これと決めたことに
没頭して取り組み続けながら
今を生きることで
結果的に
過去を乗り越えていくことができる。
将棋界でも
陸上界でも
学習の世界でも
これは
真理と言えるはずだ。