輝ける場所へ
暖かな春の日、山にある窯元へ出かけた。
道端に、タンポポなど、いろんな種類の雑草が。
いつもは気に留めないが、
あらためて観察すると、
生える場所は草花ごとに細かく分かれ、
一つの場所には一つの品種が、集中的に茂っていた。
自然界のおきては「適者生存」。
「ナンバーワン」しか生きられない。
生物学で「ガウゼの法則」と呼ばれるが、
ではなぜ、道のあちこちに、一つの品種だけではなく違う花が咲くのか。
それが「棲み分け」と呼ばれる生存戦略である。
すべての生物がナンバー1になれる場所を持っているのであり、
序列があるわけではないのだ。
人間の生命にも、優劣はない。
個性があるだけだ。
その個性に応じて、必ず輝ける場所がある。
それを見つけ、可能性を最大に発揮していける人生は幸福である。
まずは学習を通して、希望を胸に前へ進もう。
自分の場所で輝くために。
路傍の雑草が大事なことを教えてくれた。