諸行無常
今年生まれた赤ちゃんはかなり高い確率で
22世紀まで人生を謳歌することだろう。
多分私はその時は見届けられないだろうけれども。
変化のスピードも速いから
22世紀の日本を正確に言い当てることは
とてもできないけれど
大雑把に予想することはできる。
まずは、人口減少。
現在の半分くらい、もしくは半分以下になっているかもしれない。
次に財政、給料のうち、手取りは半分以下
もしかしたら3割程度になっているかもしれない。
さらに、現在予想されている大災害。
南海トラフ地震とか富士山噴火などが起きるかもしれない。
加えて、地政学的リスク。
隣国との衝突なども可能性がないわけではない。
もうひとつ、気候変動。
食糧とかエネルギーなどの多くを自給できていない現状に
気候変動が追い打ちをかけてしまうかもしれない
私たちにとって他人事ではない問題であり
外れてくれたらいいのにという楽観的な願いもある。
今日が平和だったから
今日のような日がずっと続いてくれたらいいのに
そのように呑気に構えている人も多いけれど
世の中は諸行無常なのだ。
すべては移り変わっていくのだ。
地球も外国も日本も私たちも
いつまでもずっと同じではいられないのだ。
私はそんなに多くの人に会っているわけではないけれど
優秀な人ほど現状に危機感を持って行動していると思う。
人気校の校長先生は校内で一番危機感を持っている。
真顔で生徒募集の心配をして、行動している。
サラリーマンや公務員などでも
危機感の大きさと
優秀さは比例していると思う。
永遠なる勝者、盤石の安全地帯などは
地球上どこにも見当たらなさそうだ。
まさに諸行無常なのだと思う。
でも、まだ起こってもいないし
いつ起こるかもわからないことばかり
心配して日々を過ごしていても楽しくはないだろう。
バランスが大事になってくる。
これからの時代はますます。
みんな静かに現状維持を続けようとしていて
誰かのせいにして批判ばかりだとしたら
これからの世の中の困難は乗り越えられないかもしれない。
危機感を持ち
当事者意識を持ち
行動しながら
人生を楽しむ
こどもたちにはそんな風にたくましく生きていってほしい。