読書
中国の「三国志」の時代のことである。
呉の国の武将・呂蒙について
久しぶりに会った先輩の将軍・魯粛が
その成長ぶりに驚いて言った。
「もはや、私が知っている(無学だった)呂蒙君ではない」と。
呂蒙が成長したのは
主君の孫権に励まされ
真剣に学問に取り組んだからであった。
後に呂蒙は
蜀の名将・関羽が守る荊州を攻略するという大殊勲を立てた。
作家の村上政彦氏は
「呂蒙を成長させた学問とは、おもに読書のこと」と指摘している。
皆から「無学だ」と見下されていた人物が
読書によって見違えるように成長した逸話である。
読書は精神の滋養である。
良書は若き心を豊かにする。
さらに、文章にすることでその感動は
より確かなものとして心に刻まれていく。
読書に、感想文にと、夏休みの残りを
有意義に過ごしてもらいたい。