読書の春
劇作家で歌人の寺山修司さんが晩年、
病身を押して、
大学時代の親友で、
脚本家の山田太一さん宅を訪れた。
〝おまえの本棚を見せろ〟
と言う寺山さんを案内し、
2人は懐かしい本を前に、
来し方を語らった。
寺山さんの葬儀で、
山田さんが弔辞に紹介したエピソードだ。
どんな本を持ち、
どんな文章を読んできたか。
それが人格をつくり、
人生の背骨となっていく。
言葉に生きた2人に、深く学ぶ思いだ。
今年は、読書の春にしませんか。