読書で卒業
ゲーテは少年時代に
アンソンの『世界周遊記』を読んだ衝撃を
「頭のなかで、この素晴らしい航海者とともに旅をし
広い世界に連れだされた」と述懐している。
そして「数多の書物に出合い
さらに豊かな実りに恵まれることになった」と。
一冊の良書は、偉大な教師に巡りあったのと同じだ。
青春時代、時間をこじあけるようにして読んだ経験を通し
読書の喜びを知っている人と知らない人とでは
人生の深さ、大きさが、まるっきり違ってしまう。
夏がやってくる。
良書を手にし、読書の喜びを知ってほしい。
吉田松陰は
1年に500冊読破することもあったそうだ。
読了すると、読書録に“卒業”と記した。
本を読むことが“学校”だったのだ。
この夏、何冊「卒業」できるだろうか。
挑戦してみてほしい。