読書
江戸時代後期、大分県日田市に開かれた私塾「咸宜園」。
蘭学者の高野長英や兵学者の大村益次郎など、
多彩な人材を輩出した名門校である。
その教育法には、独特なものがあった
1本の線香が燃え尽きる間に読書し、
2本目をたく間に、その感想を漢文で書く。
さらに、3本目では詩文を作る―書を読んで考え、
即座に表現する力を養ったのだという。
時間があれば読書ができる、というわけでない。
多忙な中でも、時間を見つけ、学んでこそ、かえって、自らの血となり、肉となる。
現代でも同様だ。
時間がないから読書をしないのではない。
時間を作り出して読書をするのだ。
スキマ時間は必ずある。食事の前後、就寝前など、寸暇を惜しんで読書に励もう。
多忙の中で、本を読み、思索を深める。
深化された思想を、成長のエネルギーに変えて進む。
そしてまた、前進する中で読書し、思念する。
この繰り返しの中にこそ、本物の人格の陶冶がある。
うちの塾の近所にある立教新座中高の推薦図書がでている。
このような取り組みを行っている学校は他にもあるのだが、
見たところ、とても良いリストだったのでぜひご覧ください。
https://niiza.rikkyo.ac.jp/news/2020/04/od7mpo0000000kvr.html