表情と振る舞いの言語学

どこでも日本語で用が足りるわが国は

 

実は世界でまれな国だ。

 

大半の国は多民族多言語で構成される。

 

歴史学者の加藤祐三氏が紹介している話だが

 

彼がインドに旅したとき

 

かつて軍人だった人に

 

いくつ言葉ができるか尋ねたら

 

ヒンディー語、ウルドゥー語などに英語を加えて六つとのこと。

 

それだけないと

 

各地からやってくる兵士たちに

 

軍隊の命令はできても

 

親身な触れ合いは

 

できないからだそうだ。

 

氏は言う。

 

多民族多言語の社会では

 

「人間の言葉に対する信用度、信頼度は、相対的に低くなっている。

 

それに代って出てくるものは、表情と振る舞いです」と。

 

そして、この「表情と振る舞いの言語学」の能力に

 

日本人は欠けると指摘する。

 

 

 

 

 

 

来週、うちの塾生のひとりが国際試合に参加するために

 

多民族国家の国へ行ってくる。

 

競技での成長はもちろんだけれども

 

表情と振舞いの言語学の能力の重要性に

 

気付いてくれることも

 

大事な学びだと私は思う。

 

同じ日本語を使って会話するときだって

 

表情と振舞いは話す言葉と同じくらい大事だ。

 

会話するときも授業を受けるときも。

 

そんなことに気がついてくれるならば

 

コミュニケーション能力が上がるだけでなく

 

他人からの評価、通知表なども

 

上げらないわけがない。

 

 

 

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