虹の色
「虹は何色?」と聞かれたらどう答えるだろうか。
「7色」と答える人が大半だと思う。
日本人は、(1)赤(2)だいだい(3)黄(4)緑(5)青(6)藍(7)すみれ、の7色と見る。
しかし、オランダ人は、(1)赤(2)オレンジ(3)黄(4)緑(5)青、の5色と見ている。
オランダ人に「藍や、すみれ色は?」と聞くと、「それは青が濃いだけ」と返ってくるのだ。
考えてみれば、
光の色は連続しているので、
どのように区分けするかは、
見る人の感覚の問題。
日本では七つの色に分けるが、
その分け方は地域によって多様なのだ。
人間はとかく、「自分の基準」で物事を見がちだ。
それでは人間の幅を狭めるのではないだろうか。
「違う見方」をする人と出会ったら、
否定するのではなく、
自分が気付かない新しい視点かもしれないと、
まずは真摯に耳を傾けてみてはどうだろうか。
「聞き上手」は、互いの人生を豊かにするのだから。