自身の最高峰へ
夏と言えば、山岳小説の新田次郎氏の小説がおススメだ。
直木賞を受賞した「強力伝」は圧倒的な迫力がある。
08
実話に基づいており、
白馬岳に180kgを超える石を運び上げる強力(ごうりき)の話だ。
氏の作品はいくつも映画化されている。
中でも特におすすめなのが、
『劔岳 <点の記>』だ。
第33回日本アカデミー賞を受賞作。
明治40年(1907年)、
舞台は、絶対に登れないと言われた北アルプス立山連峰の「劔岳」。
この“未踏”の山頂に臨んだ挑戦者たちのドラマだ。
不可能とされた登頂を可能とした一本の道。
それは、だれもが“あの道からは絶対に登れない”と、
最初から避けていた道だった。
もともと道はあった。
道を阻んでいた壁は、
無理だと諦めていた心の中にあった。
心の変革こそが、不可能を可能にしたのだ。
最も手強い壁は、実は心の中にある。
ゆえに、勇気をもって自分と向き合い、
行動を起こすことが大切だ。
挑戦する前からムリだと決めつけずに
自身の最高峰を目指してほしい。