自分の能力に限界を引かない
平成31年に亡くなった米沢富美子さん。
大学院に通っていた23歳で学生結婚、
3人の娘を育てながら、
世界的な研究成果を上げ、
「学会の子連れ狼」と呼ばれたそうだ。
子育てと研究を両立させながら
数々の新理論を発表。
度重なる病や愛する夫の死を乗り越え、
平成17年には優れた女性科学者に贈られるロレアル・ユネスコ女性科学賞を受賞した。
日本の女性科学者のパイオニアだ。
彼女は「めげない」「優先順位をつける」など、
人生のモットーを五つに要約した。
その第1に掲げたのが「自分の能力に限界を引かない」。
自分には無理と「可能性を限ってしまうのは、自分自身に対する侮辱」
「人間のほんとうの底力なんて、じつは本人にも把握できていない」。
限界を決めるのは、他の誰でもない、
“後ろ向き”の自分自身だ。
弱気を打ち払い、挑戦を貫くことで、成長もある。
新たな扉を開くこともできる。
これは学生たちの学習においてもまったく同じだ。
「ムリ」と決めつけて、挑戦すらしない子がいる。
挑戦なくして成長なしなのだ。
むしろ、困難に出あうたびに、
また戦える喜びがわいてくる。
そんな心意気で今日もがんばっていこう。