考えない
NHKラジオ英会話の大西先生は
英会話上達のコツを以下のようにおっしゃっている。
質の高い英文、すなわちネイティブにとって
自然な英文を大量にインプットすること。
大切なのは、量。
英語を話すためには
膨大な量をこなさなければならない。
本を1冊買ってきて
それをまるごと覚えれば
話せるようになるなんてことはない。
ひとつの言葉を話そうと思ったら
毎日多量の表現を仕入れなければならない。
ネイティヴの間隔は以下のようなものだ。
「1」から「10」まで数える。
次に「10」から逆に数えてみる。
すると、読み方が異なる数字がある。
「4」と「7」。
正順では「4」だったのが
逆順では「ヨン」と読む人が多いのでは。
同じように「7」は「ナナ」と。
「1」から「10」の正順の読み方は
一種の成句として伝統的に定着しているという。
それに対し逆順の時は
一つ一つの数字を別個に考える傾向がある。
なぜ一つずつ意識した場合
読み方が変わるのか。
「シ」は「死」を嫌って「ヨン」に
「シチ」は「イチ」との混同を避けて
「ナナ」に置き換えるようだ。
でも、ネイティヴスピーカーである我々は
そんな理屈を知らずとも
正順も逆順も正しく言える。
外国の方が話していて
ちょっとおかしかったとしたら
私たちはすぐに気づくはずです。
なぜ気づくのか?
言葉は私たちの身の回りにあるものの中でも
とりわけ知識があり
なじんだものだからです。
だから、ちょっとした言い回しの違いであったとしても
不自然に響いてしまう。
これは英語ネイティブにとっても同じ。
文法的に正しい英文だったとしても
彼らの慣れ親しんだ言い回しでなければ
「不自然だ」となってしまう。
そこで必要になってくるのが
ネイティブスピーカーが
慣れ親しんだ自然な表現を手に入れることなのだ。
どうだろうか。
英会話にせよ
学校の勉強にせよ
受験勉強にせよ
毎日大量の情報をアタマに取り入れ
慣れ親しむことこそが
必勝法なのだ。