絵本
学年を重ねるにつれて
絵本を読まなくなってくる。
中学生以降は絵本を全く読まない人も多いだろう。
今日は1冊の絵本を紹介したい。
「きょうも あしたも あなたは たくさんの ドアを あけていく」
との書き出しが印象的な『たくさんのドア』という絵本だ。
日本では2010年に主婦の友社から発売された。
内容は、たくさんのドアを開けながら人生は進んで行くという、
人生の少し先を歩く人から次に続く人へのエールになっている。
「あなたは どんなひとに なり
いったい どこへ いくのだろう
どうやって こたえを みつけて いくのだろう」
「たくさんのドア」はこれから子どもたちが
長い人生の中で1つ1つ自分の力で開けていくもの。
ドアの向こうにはたくさんのおもしろいことが待ち受けている。
しかし、風の吹く日も、嵐の日もあるかもしれない。
でも、そのドアをあけていく力が、必ず君には必ずある。
そんな君を、いつで見守っているよ、応援しているよという、
エールが込められた絵本だ。
今春、新生活が始まった人にピッタリの本だと思う。
うちの塾では、昨日、中3ガイダンスをしたのだが、
これから進路に向かっていく受験生たちにもピッタリだと思う。
変化のない毎日を過ごしていると思っている大人にもピッタリだと思う。
優れた作品は読み手が大人であるか、子どもであるかを問わない。
良質な絵本は年齢を問わず、人間の成長に必要な滋養を与え、
人生にとって不可欠なものに気付かせてくれる。
明日から5月23日まで子ども読書週間。
一冊の絵本が、何げない毎日に意外な潤いを与えてくれることがある。
子どもたちの“心田”に夢や希望、勇気の種をまき、
「心の宝」を育む契機にしたい。