米の収穫

昨日、私立高校の説明会に参加したとき、

 

顔を合わせた知り合いの先輩から

 

「今日はいい天気ですね。でもこのところの寒さが

 

米の収穫に影響を与えなければいいのですが。」

 

と声を掛けられた。

 

 

 

米の収穫のことを心配したことがなかった私は

 

その方の世界の大きさに感心すると同時に、

 

自分の世界の狭さを恥じ、

 

昨夜は少し調べてみた。

 

 

 

 

米の収穫はすでに始まっている。

 

9月に収穫する米を〇〇米と呼ぶ。

 

〇〇に入る言葉が分かるだろうか。

 

正解は早場米。

 

平年収穫量を100として、その年の収穫量を示す指数を「作況指数」をいう。

毎年、農水省より作柄の進捗具合に合せて、

 

9月と10月に各月15日現在の作況指数の速報値が公表されており、

 

最終的には12月にその年の作況指数が確定する。

 

予想では以下のようになっているようだ。

 

全国作況「102」と予想-米穀データバンク

いずれにせよ、

 

このところ続いている低温や長雨の影響を含め、

 

祈るような気持ちで作況を注視している人も多いだろう。

 

 

 

米作りと受験は似ている気がする。

 

どちらも丹念にやるべきことをやり尽くす。

 

やれるだけやったら、

 

最後は祈るような気持ちで結果を待つ。

 

やるべきことをやらなければ成功しないが、

 

やるべきことをやっても必ず成功するとは限らない。

 

最後は運も影響する。

 

 

 

 

先ほどの〇〇米の問題ではないが、

 

塾の仕事をしていると

 

ああいった一問一答的な問題で

 

知識量を増やしていくトレーニングをすることが多い。

 

だから単なる言葉として理解しているだけのものも多い。

 

先日もそのことには触れてみたのだが

 

今回もそのことを痛感した。

 

知識を育てる

 

 

例えば社会の学習では日本の食料自給率の低さを学ぶことがある。

 

昨年は37%(カロリーベース)だ。これは過去最低タイである。

 

テスト用の知識としてはここまで。

 

でも、都道府県別でみると北海道は200%を超えている。

 

東京都は・・・・・

 

調査開始以来初の0%。

 

正確には0.49%で小数第一位を四捨五入した結果なのだが。

 

全国的な数字だけで考えると

 

自給率向上のために担い手の減少や耕作放棄地拡大などの課題が浮かぶ。

 

東京の数字を見ると

 

大都市部の食糧自給の脆弱性も大きな問題だと分かる。

 

そのうえで何ができるのだろかと考えていくことが重要になる。

 

ことばだけの知識は育てていくことでこそ活用できるものとなるのだ。

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