笑顔
勝負は最後の最後まで分からないものである。
今から9年前の2014年7月
高校野球の石川県大会決勝戦は
球史に残る逆転劇だった。
9回表で小松大谷高は8対0と
星稜高に大差をつけていた。
ところが9回裏
星稜は9点を取ってサヨナラ勝ち。
2年連続17回目の甲子園出場を決めた。
その試合を星稜高の在校生として
スタンドで応援したという青年の話が興味深い。
「勝敗を分けたのは『笑顔』でしたね」と。
「必笑」が合言葉の星稜ナインは
ピンチの場面でも笑みを絶やさなかった。
それが活気を生み
チームは勢いづいていった。
一方
対戦相手は大量リードにもかかわらず
追い詰められたように見えたと。
当時、星稜野球部のメンタルコーチだった飯山晄朗氏は
自著に記している。
表情や動作は
身体に影響を及ぼす。
特に笑顔をつくると
脳は”この状況は楽しいのだ”と感じ
能力を発揮しやすくなる、と。
野球だけでなく学習だって同じだ。
今の努力が自分の将来の役に立つと考えて
笑顔で取り組めば
逆境や試練はむしろ誉れである。
イヤイヤ取り組むのではなく
笑顔でさっと取り組みを始めてみよう。