目的
来春卒業予定の大学生らに対する会社説明会が解禁され、
就職活動が本格的に始まって1週間。
すでに内定率3割弱とのニュースに驚いた。
https://news.yahoo.co.jp/byline/yusato/20220308-00285396
人は何のために働くのか。内閣府の昨年の世論調査によると、
「お金を得るため」が過去最高の61.1%。
「社会の一員として、務めを果たすため」(12.1%)
「生きがいをみつけるため」(13.9%)、
などに比べ、「お金を得るため」は圧倒的な割合だった。
10年前の調査では
「お金を得るため」と答えた者の割合が48.2%,
「社会の一員として,務めを果たすため」と答えた者の割合が15.5%,
「生きがいをみつけるため」と答えた者の割合が22.6%となっていた。
この10年間で「お金を得るため」は10%以上増加した。
お金がなければ、食事もままならないし、生きていくことが困難になってしまう。
きれいごとだけでは人は生きていくことができない。
このように考えている人も少なくないのではと思う。
そして、そう考える人たちは
子どもたちにもそのような考えを伝えていく。
昨日紹介した「明日をつくる10歳のきみへ~103歳のわたしから」にこうあった。
『私は世の中を良くするために子供たちに二つのことをわかってもらいたいと思っています。
それは「許しの心を持つこと」と
「大人になったら人のために自分の時間を使えるような人になること」です。
この二つを身につけた子どもたちが増えていけば
世の中から争いや憎しみはなくなっていくでしょう。
「長生きするのはいいことなの?」と子どもたちから聞かれたことがあります。
私ははっきり答えます。
「いいことです」
なぜなら人のために使える時間がそれだけ増えるからです。
そして長生きすればするほどもっとたくさんの時間を人のために使いたくなります。
それが生きるということなのだと私は思っています。』
私は、今まで生きてきた中で
こんなことを年長者から教えられたことは一度もなかった。
だから、驚いたし、スッキリした。
人に尽くすことが自分を豊かにする。
夏目漱石も「職業」について論じた講演で、「人のためにする結果が己のためになる」と述べている。
やっぱり、これは、仕事に限らず、人生の真理だろう。
働いて、人に貢献する喜びを知った人にとって、
仕事は義務でなく、成長への権利となる。
目標や目的は成長に合わせて変えていけばいい。
受験のため、お金のため、他人のため・・・・・
日野原先生のことばと夏目漱石のことばを
子どもたちに紹介してみよう。
さて、話題は変わって1枚の写真の紹介。
北海道大学の様子。
埼玉はすこしずつ春の到来を感じるこの頃だけど
北海道ではまだ春は遠いのかな。