異なる見方・考え方に触れること
ある店にやって来た初対面の2人。
だが気まずさを感じることはない。
店にある機械が
データをもとに
2人に最良の「話題」を提供してくれる。
星新一氏の「ナンバー・クラブ」という小説の話である。
店を出た主人公は偶然、親しかった旧友と再会して別の店へ。
しかし全く会話が盛り上がらない。
主人公は再びナンバー・クラブへと戻っていく。
人間の触れ合いに
機械が介在する滑稽さを風刺した話だが
実はこれに似た状況が今、ネットの世界で起きている。
「フィルターバブル」と呼ばれるものだ
ネットで情報を探す際
利用者の傾向を反映した情報が優先的に表示され
他の情報は目に入りにくくなる。
次第に特定のフィルターで選別された情報に囲まれ
“バブルの球体”の膜に包まれたような状態に。
これに対して
人間を分断し、差別を助長する危険性も憂慮されている。
この”分断の壁”を破る最上の方法は
自分と全く異なる見方・考え方に触れることだ。
“話が合わない”と感じる時こそ
視野を広げ、考え方を深めるチャンス。
人を選ばず、心を開いて語り合う
この勇気の挑戦が
開かれた共生社会への扉を開く。

