漁師のように
琵琶湖の漁師は500㍍先を泳ぐアユの群れを見つけることができるという。
水面の色加減の、わずかな違いで見分けるそうだ。
しかし、いくら漁師でも、
広い琵琶湖を漠然と見渡していてもアユは見つからない。
“この風ならこっちの方向に泳いでいるはずだ”
という長年の経験と勘に加え、
“もし、あそこに群れがいたら水の色はこうなっているはず”
と意識して水面を見つめて、初めて分かる。
この“意識して見る”姿勢こそ要といえよう。
「ここにいるはず」と確信を持って見つめれば見えてくる。
文章読解においても同様だ。
問題を解く中で、
作問者の意図をしっかりと考えて、捉えること。
答えの根拠がここにある。
それを確認するのだ。
独りよがりではダメだ。
そんな丁寧な学習を続けていく中で
経験豊かな漁師と同じように
答えが見つかるようになってくるものだ。
すべては、挑戦から始まることを忘れてはいけない。