海の外へ
一橋大学名誉教授の野口悠紀雄氏の文章を紹介したい。
円の購買力が1970年代前半の水準にまで戻ってしまったとのこと。
1万円をドルに替えるとき、
以前よりも多くのドルを手に入れられると円高、
手に入れられるドルが少なくなると円安だ。
証券会社と新聞社が作った以下のリンク先が分かりやすく説明している。
https://manabow.com/hayawakari/hayawakari5_1.html
日本の購買力が低下したということは
外国からみると
日本のものは安く買えるからお得ということだ。
逆に日本の人が外国のものを買うときには
高いから、お得感はない。
つまり、日本人が海外で仕事をして、
海外のお金を貯めた後で日本に戻るならば、
豊かな生活をすることができる。
それができる人はすでにそうしている。
だから労働力が流出する。
優秀な人ほどそうすると
日本の国際競争力がどんどん低下してしまう。
国際大学ランキングにおける日本の大学の順位低下も
円の購買力と関係があるはずだ。
学校教育ではお金儲けを露骨に話すことは
下品な事とされてしまうかもしれないが、
私ははっきりと言っておく方がいいと思う。
英語を学ぶと外国で働きやすくなる。
留学をすると外国で働く勇気がでてくる。
外国で学ぶということは日本で学ぶよりも
費用が掛かってくることも注意しなければいけない。
今はインターネットを使ったグローバルな学び方も多いので
そんな方法も検討したらいいと思う。
国際バカロレア・ディプロマプログラム認定校、
文科省のスーパーグローバルハイスクールは終了したが、
今もしっかりと取り組んでいる数少ない学校の一つ、
埼玉県内にあり、うちの塾のエリアからでも通うことができる。
定員160名の小規模校だが
今春は6名の海外合格者がでている。
坂戸市にある筑波大坂戸高校だ。
円の購買力の低下から
話が始まったのだが、
外国で働くということはハードルが高い。
では、そのハードルを少しでも下げることのできる高校はどこだろうか。
そんな観点で進路探しをしてみることも一つのやり方だと思う。