気持ちがこもったもの
その昔、北国では綿はとても貴重な素材だった。
そこで農閑期には、女性たちが古い着物などを、
ひも状に細く裂いて横糸とし、縦に張った糸と織り合わせて、
衣服やこたつ掛けなどの生活用品へと再生させた。
今も残る「裂織」という機織りの技法である。
この技法を伝承する女性はこう語る。
「手間暇を掛けてこしらえた衣服が丈夫で暖かいのは、
手仕事の丁寧さ以上に、家族を思う母の愛情のおかげでしょう」と。
確かに、手編みのセーターやマフラーは暖かい。
学習でも同様だ。
様々な学習教材が巷にあふれている。
解ききれないほどの大量の教材に囲まれている人もいるだろう。
立派な表紙を付けた塾オリジナルのテキストだってある。
しかし、一人の生徒のことを考えて作られた教材は、
プリントであれ本であれ
手書きであれPC作であれ、
どんなものにも勝るものだと私は思っている。
同様に、一人と真剣に向かい合う進路指導と激励も
冷めた心を熱くさせる。
そんな面談ができるようになりたいと
ずっと思っている。
話は変わって、動物の話。
写真は動画と違って瞬間をとらえたものだけれども、
一枚の写真は
物語を凝縮できるって
つくづく思う。