武蔵のように
吉川英治氏は
宮本武蔵を
「今日忘れられている神経を持っている人間」
と語っていた。
今の人々には
「自分を信じ、人を信じ、自分の仕事を信じ、
自分の今日の生活を信じて行くというような信念」が弱い。
わが道を真っすぐに進む武蔵を描くことで
「ぼくらの神経が覚める」と。
何十年も前の警句だが、現代にも通じる。
自分の力を信じ
自分で引き出すことは
簡単なようで最も至難。
が、その努力を続けてこそ、
初めて自分を確立することができる。
また、自分を信じることができるから
人の素晴らしさを信じることができる。
『武蔵の道』は『自己完成の道』だ。
子どもたちだって
「今」を真剣に生き抜くなかに
自分だけのドラマは生まれる。
特に受験生。
どこまでも
誰よりも
自分を信じ抜くことが
合格への道につながる。
自分が厳しいと思うことは
他人だって厳しいのだ。
試験が終わるその瞬間まで
合格発表のその瞬間まで
最後の最後まで
自分を信じてほしい。