有終の美
中国で最も古い詩経という詩集があります。
その中に、「初め有らざるなし、よく終わりある少なし」という言葉があります。
意味をかいつまんで言うと、
「はじめは、誰もが目標や計画を立てて一生懸命にがんばるが、
それを最後までやり遂げる人は少ない」という意味です。
これが「有終の美」の語源となっているそうです。
「終わりよければ全てよし」のように、
途中はどうでもよいという意味ではありません。
最後までしっかりとやり遂げ、
立派な成果を出すことが大切だという意味なのです。
年度が始まるとき、みんな「がんばるぞ!」と決意をしたはずです。
今、その目標にどれだけ近づいたでしょうか。
その決意を、今もう一度思い出してください。
今年度も受検までも、あと半年、ちょうど半分経過しました。
自分で立てた目標や決意の実現に向けて、
最後の最後まで全力で取り組み、
粘り強く努力を続けてほしいと思います。
本当は他の誰よりも長い期間をかけてじっくりと一生懸命取り組むほうがいいに決まっています。
でも、残された時間はあと半分。
中だるみやマンネリを感じている人もいるかもしれません。
ならば、今からはじまる後半戦は誰よりもしっかりと取り組んだという気持ちが、
後半戦が終わった次に始まる新たな挑戦の糧になります。
受験生は合否の結果に直結します。
半年の期間ですが、甘く見てはいけませんよ。
はじめよう、今から、本気を。