最高の患者、最高の受験生
子宮がんと診断されたあるご婦人の話を聞いた。
宣告後、弱気をねじ伏せ、
〝勝ってくる!″そう家族に宣言した。
同時に決意した。
〝最高の患者になろう″
不思議と心に余裕がもてた。
若い担当医に
経験不足ゆえの気苦労があることを知る。
「大丈夫。名医になりますよ。私が治りますから」
同室の患者の不安にも耳を傾けた。
半年後、見事に退院。
10年が過ぎた。励まし合った同室の友とは今も交流を重ねる。
担当医も立派なドクターに。
病になった意味を知ったと。
考えてみると
受験も同じだ。
受験生が
保護者の方が
名先生を作り上げている。
「自分が先生を成長させる」
「自分が周囲の仲間たちを合格させる」
自分一人だけで大きな成長は遂げるのが難しいが
周囲とともに成長することは意外と簡単だ。
自分が「最高の受験生」になればいい。
運に任せるのではなく
周囲を動かす力こそがこれからの世の中を生きる
大切な力だろう。
発想を変えることで
人はどこまでも成長できると思う。