最近読んだ本
「本日は大安なり」「島は僕らと」「鏡の孤城」「琥珀の夏」
今まで読んだ辻村深月氏の作品は
どれも引き込まれて
一気読みしてしまったものばかりだ。
今回もそうだった。
タイトルは「傲慢と善良」
一見、
相反する2つのことばだけれども
読み進めていくうちに
自分の中にも
この2つが
しっかりと存在していることに気づかされる。
感情移入しながら
スーッと流れるように進んでいく
気がついたらエンディングだった。
改めて「傲慢」の意味を調べてみた。
他人を侮り、思い上がった態度をとること
とあった。
キリスト教では7つの大罪に
仏教では6煩悩に入っている。
そうなんだ
古今東西みんな傲慢なのか。
ふと思い出した。
日本を代表する脳神経外科医の上山博康氏の話。
氏は「患者は人生をかけて医師を信頼する」
「だから絶対に成功させる。
そのために努力することこそが、僕らの仕事」と語っていた。
素晴らしい医師だと思う。
氏には忘れられない恩師の言葉があるそうだ。
「人間、何かをやっていれば
必ず評論家みたいに批判だけする人が出てくる」
いつの時代でも
世界のどこにでも
傲慢は存在するのだろう。
誰しも自分の中に
傲慢を抱えている。
傲慢は優越感とか大して役に立たないものしかもたらさない
だから
善良さが傲慢さに負けてはならない。
傲慢さの先には何があるだろうか。
善良さの先には何があるだろうか。
考えてみてほしい。
あなたの中の傲慢と善良
どちらが強いですか。