最良の方法
うちの塾のスタッフがぽつりとつぶやいた。
「高校進学が決まったら、すぐに教科書を入手して予習を始める。
大学進学が決まったら、すぐに教科書を入手して予習を始める。
そして、入学後は大学の先生に積極的に質問する。
これが今考える一番の方法です」と。
そのスタッフは川越市にある私立高校の共学部に通っていた。
一番上のコースでトップの成績だった。
なぜトップをとれたのだろうか。
中学時代に身につけた「勉強体力」
つまり自学する力も相当だけれども、
高校受験で第一志望に残念ながら不合格だったこともあると思う。
相当悔しい想いだったはずだ。
その高校に通っている人に大学進学では負けないと強く誓ったはずだ。
実際にその高校に通っている人に負けない大学進学も果たした。
そのスタッフは、自分の性格を考えると
第一志望に合格していたら
勉強しなくなってしまい、
大学進学は難しかっただろうと言っている。
受験が終わると、第一志望に合格した人も、不合格だった人も
みんなホッと一息つく。
入学式までホッとしていたら
学習習慣やがんばる気持ちはなくなってしまうかもしれない。
そうすると高校の勉強についていくのも大変になってしまう。
実際に、多くの高校生がそうなってしまっている。
だから、キモチも取り組みも切ってはいけないのだという。
「勉強ばかりでかわいそう」と思う人がいるかもしれない。
でも、勉強していない中高生は多くの時間を
スマホに費やしているのではないだろうか。
その時間の大半を勉強にあてることができたら
価値観が変わり、人生が変わるはずだ。
言うは易し、行うは難しというけれど
受験が終わってから
他人よりも先に高校の勉強を始められる人は
それほど多くない。
出された宿題だけやる人が大半だろう。
でも、それでは不十分だ。
自分と同じくらいの学力の人たちの中では
がんばり続けていかなければ
低い順位しかとることができない。
自分が普通と思っていてもだ。
こんな話を、他人事として受け流すのではなく
自分事として実践するのとでは
高校生活が大きく違ったものになるだろう。
受験生でなくても
この話は役に立つはずだ。
受験を定期テストなどに置き換えて考えればいい。
私の好きなことばを紹介して結びたい。
「がんばる人はえらい人、がんばりぬいた人は幸せな人」