暑い
暑い。
6月なのにとても暑い。
小学生たちも、以前は学校のプールの
シャワーが冷たすぎて「地獄のシャワー」と呼んでいたが
小学校のプールを使わなくなって
近所のスイミングスクールにみんなで水泳の授業に行くようになったら
「こんな暑い日は地獄のシャワーが恋しい」と言っていた。
プールはさておき、
市内の小中学校では教室はもちろん、体育館もエアコン設置済みだから
以前よりは格段によくなっているとは思うけど、
暑いところと涼しいところを行き来するから
体調管理には気をつけてほしい。
塾でも冷房が効いた室内で学習をしてもらう。
冷房で室内をしっかり冷やして
体温が上昇しすぎないようにすることは大切なことではあるが、
この時期には塾生たちに注意するのが
冷えた室内では袖のある服や、カーディガンなど薄手の羽織るものを用意するということ。
上手に体温調節できるよう注意したい。
特に、長時間塾で学習をする受験生はしっかりと用意してきてほしい。
水分補給も、「少量をこまめに」が基本だ。
うちの塾では授業中も遠慮なく水分補給して大丈夫だ。
さて、暑いからか何を書こうかアイデアがまとまらない。
そう考えていると、ふと、打ち水が頭をよぎった。
今日のテーマは打ち水だ。
打ち水で思い出すのは
水をうつそれも銭なり江戸の町
小林一茶の句だ。
江戸時代、猛暑をしのぐ庶民の生活の知恵が「打ち水」だった。
洗濯や炊事で使用した水をまくことによって気温を下げた。
江戸時代には神田上水や玉川上水などの上水が整備された。
だが、上水を利用できない地域もあり、
そこでは、水屋と呼ばれる水を販売する者達から水を買っていた。
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水は桶二個分で4文前後だったようだ。
柿が1個で6文、こんにゃく1丁で8文だったことから
4文がどの程度の負担なのか想像してほしい。
一茶はこの句の中で、
お金を出して水を買う江戸の町を皮肉まじりに詠ったのだろう。
いずれにしても、現代のこの暑さでは、
打ち水も焼け石に水かな、などと考える。
2022年が始まって
半分が過ぎようとしている。
今年の始まりの日、元旦には
うちの塾では
受験生の直前勉強会をやっていた。
外は寒かった。
今とは当然ながら真逆である。
では、あと半分で、また寒さの中に戻っていくことになる。
そして、受験も。
もう半分なのか、まだ半分なのか、
人それぞれだ。
過去は変えられないけれど
未来だったら変えられる。


