時間
労働基準法は、一日の労働を8時間までと定めている。
8時間労働が日本で初めて採用されて今年で103年になる。
1世紀前の主流は10時間だった。
働き過ぎが社会問題化する中、神戸の実業家・松方幸次郎が労働時間の短縮を宣言。
賃金は従来と同じ額を支給する、とした。
この制度は瞬く間に全国へ拡大。
「八時間労働発祥之地」の碑は神戸ハーバーランドの一角に立つ。
松方は改革の意義を従業員に訴えた。
「従来なら二時間かかる仕事を一時間半で」
「仕事を分析し、無駄を省く科学的な考えを」
彼の挑戦は、現代へ続く「働き方改革」「時間革命」の先駆けでもある。
この考え方は、仕事だけではないだろう。
小中学生の学びにだって当てはまる。
大人たちが「働き方改革」ならば
子どもたちは「学び方改革」だ。
短い時間でも、できることはある。
短いからこそ、できることもある。
時間を大切に、生活の改善を進めようと心に期したい。
その挑戦は、いつでも誰でも始められる。